「確定申告は自営業者がするもの」と思っていませんか?
実は会社員でも確定申告をすると税金が戻ってくる可能性があります。
特に副業をしている方や、医療費・住宅ローン控除・を受けたい方にとっては重要な手続きです。
本記事では、会社員が確定申告をするメリットや必要な手続き、おすすめの申告ソフトまで、わかりやすく解説します。
- 節約をしたい方
- 確定申告を自分でする方
- 確定申告のメリットを知りたい方
- 確定申告の方法を知りたい方
会社員が確定申告をするメリット
まず確定申告をするメリットをお伝えします。
大きく分けると以下の4つが挙げられます。
- 税金が戻ってくる可能性がある
- 経費を利用して節税することができる
- 退職や転職した時の税金対策になる
- 将来独立や副業を始める時に役に立つ
といったメリットがあります。
払いすぎた税金が戻ってくる(税金の還付)
会社員は源泉徴収で税金が自動的に毎月引かれていますが、確定申告をすることで払いすぎた税金を取り戻せる場合があります。
ふるさと納税をワンストップ特例を使わなかった場合や、何かの治療を受けた場合(医療費控除)、住宅ローンを組んだ時(住宅ローン控除)などの控除を受けることができ、税金が戻ってくることがあります。
副業の経費を計上して節税できる
副業をしている場合は、所得が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要ですが、経費を計上することで節税が可能です。
- 経費にできるもの(パソコン、通信費、セミナー費用 など)
- 収益と経費をしっかり管理することで納税額を抑えることができる
退職・転職時の税金対策になる
退職や転職時に確定申告をすると、払いすぎた税金が戻ることがあります。
会社員は毎月の給与から所得税が天引きされていますが、これは「1年間働く」前提で計算されています。
しかし、年の途中で退職すると、本来払うべき税金より多く源泉徴収されていることがあり、確定申告をすると還付される可能性があります。
例えば6月に退職した場合だと、6月までの給与に対して税金が引かれているが、年間所得は少なくなるため、本来の税額より多く払っている。
確定申告で適正な税額を計算すると、払いすぎた分が還付されます。
また、このまま12月まで就職しなかった場合は、年末調整を受けることができないため、払った税金は、還付されることがありません。
他にも失業保険は非課税だったり、退職金が発生している場合は退職金所得控除もあり、税負担を減らすことができます。
将来的に独立を考えている人にも有益
確定申告を早めに体験しておくことで、税金や制度についても理解が深まり、今後独立を考えている人にとってはとても役に立ちます。
独立を考えているということは嫌でも数字のことを理解する必要があります。
確定申告を行うことで、今後の節税にもつながりますよ。
会社員が確定申告をしなくてもいいケースは?
基本的に確定申告をするとメリットだらけですが、確定申告をしてもメリットがない方もいます。
メリットが少ない方をお伝えします。
という方は申告してもメリットがあまりないとされています。
確定申告の手続き方法
ここから確定申告の手順をお伝えします。
1. 必要な書類を準備する
- 源泉徴収票(会社からもらう)
- 控除に関する証明書(医療費、生命保険、ふるさと納税 など)
- 副業の収支記録(経費領収書、売上データ など)
- マイナンバーカードとマイナンバーのパスワード
- 書類制作ソフト・アプリ
2. 申告方法を選ぶ
- e-Tax(電子申告):スマホ・PCで簡単に申請可能
- 窓口提出・郵送:税務署に直接持ち込む方法
e-Taxをする場合はICカードリーダーが必要になります。
¥3,000程度で準備できるので用意しておきましょう。
期限内に提出する
令和7年(2025年)2月17日(月)~3月17日(月)までの期間になっています。
確定申告におすすめのソフト・アプリ
確定申告は手書きでもできますが、ものすごく手間です。
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ぱっと見、会計の知識がないと理解するまで、大変だと思います。
しかし、これを簡単にするためにソフトやアプリがあります。
今回は4つ確定申告用のソフトやアプリをご紹介します。
1. freee(フリー)
初心者向け・クラウド型会計アプリで、レシートや収入を入力するだけで直感的に確定申告の書類をつくることができます。
会計知識がない方でも簡単に使用することができます。
また、活用している方も多く、わからないことがあれば、検索するとすぐにわかるのもメリットの一つです。
💡 おすすめの人:副業初心者・フリーランスを考えている人
弥生の確定申告ソフト(やよいの青色申告・白色申告)【コスパ◎】
昔から知られている、弥生の確定申告ソフトです。
白色であれば、無料で活用することができ、青色申告も初年度は無料で利用することができます。
シンプルな操作で初心者でも誰でも使うことができるシンプルな設計をしています。
💡 おすすめの人:青色申告で節税したい人・コストを抑えたい人
マネーフォワード クラウド確定申告【会計管理もしたい人向け】
日々の支出も確認でき、家計管理にも役に立つアプリです。
私もマネーフォワードを使っていますが、個人的には一番簡単に使うことができた確定申告ソフトでした。
アプリとも連動しており、PCからでもスマホからでもどこでも帳簿をつけることができるので、隙間時間にできるので便利で活用しています。
💡 おすすめの人:副業の収支管理も一緒に行いたい人
4. 国税庁「確定申告書等作成コーナー」【無料で使いたい人向け】
副業を活発にしていない方にはおすすめです。
たとえば、ローンの控除や医療費控除、生命保険の控除などの控除を受けるだけの方は手軽にできるのでおすすめです。
💡 おすすめの人:無料で申告を済ませたい人
5. よくある質問と注意点
- Q副業が会社にバレるリスクは?
- A
低いですがあります。
副業が会社にばれてしまう原因のTOP3は、- 住民税の増減によるもの
- 確定申告のミスによるもの
- SNSや知人が原因によるもの
があります。
詳しくは↓で防ぎ方と共にお伝えしています。
- Q青色申告と白色申告の違いは?
- A
青色申告の方が帳簿が複雑で控除などのメリットが大きいことが挙げられます。
白色申告は帳簿が単純で控除額が少ないという違いがあります。
- Q医療費控除はどこまで適用される?
- A
病院の診察や治療費、処方箋の薬代、通院費(公共交通機関のみ)、手術費、介護サービスの一部などに適応されます。
しかし、美容目的の手術や健康診断、入院時のベッド代などは含まれません。
また、家族(生計を一緒な方)も合算することができます。
詳しくは↓をご覧ください。
- Q収入がなくても確定申告をした方がいいの?
- A
確定申告をすると、基礎控除以外にも扶養控除や医療費控除などが受けられ、税金を安くできます。
課税所得が0円の人でも、医療費控除をするメリットがあります。それは、住民税や国民健康保険料を抑えられるからです。
住民税の計算には、確定申告の情報が使われます。申告しないと、控除が適用されず住民税が高くなる可能性があります。
また、国民健康保険料は所得に応じて決まります。確定申告をして所得が低いと証明できれば、保険料が安くなる可能性があります。
確定申告は、税金や保険料を節約するためにも大切な手続きです。
まとめ
確定申告は節税するための一歩です。
- 確定申告をすると「税金が戻る」「節税できる」メリットがある!
- 副業をしている人、医療費が多かった人、住宅ローンを組んだ人は特に要チェック!
- 便利な申告ソフトを活用して、スムーズに申告しよう!
また、税金についても知る機会になります。
確定申告は難しそうに感じるかもしれませんが、一度やってみると意外と簡単です!
ぜひこの機会に、節税対策を始めてみてください。
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