タルムード寓話『金の冠をかぶった雀』

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2022.08.312023.11.23

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こんばんにちは！
たく猫でございます。
今回はタルムード『金の冠をかぶった雀』という寓話を紹介します。

金の冠を被った雀
この寓話が伝えたいこと
まとめ

金の冠を被った雀

この寓話もお子さんと一緒に読み、
一緒になって考えてあげてください。そうすることで深く考えれる様になります。

ソロモン王はユダヤで最も有名な王さまです。
賢者の王は、鷲の背に乗って空を飛び領国内の隅々まで視察して回ったと言われています。
ある日ソロモン王が鷲の背に乗ってエルサレムからはるか彼方の領国を目指して飛んでいた時、
体調が悪く、鷲の背から落ちそうになったそうな。
それをみた雀たちが何百羽とソロモン王が背から落ちないように支えました。
これに感謝をしたソロモン王は雀たちにこう言いました。
「お前たち雀になんでも欲しいものをあげよう」

そう言われた雀たちは巣に戻り会議をしました。
ですが、各々勝手な事を言い一つにまとまりません。
「いつでも身を隠せる葡萄畑」「いつでも水が飲める池」「いつまでも食べ物に困らない様に野原落穂を撒いてもらう」などの色々な案の中、ある一羽がこう言いました。
「ソロモン王と同じ様な金の冠を被って飛んだらさぞかし誇らしいだろう」
そういった途端、雀たち全員が「そうだ！そうだ！」と意見がまとまりました。

雀の代表が、ソロモン王のところに行き、
「王様と同じ金の冠を雀全員にください。それが私たちの願いです」
それを聞いたソロモン王は
「あまりいい考えではないな。もう一度考え直したらどうだ？」
と言いました。

ここで一旦考えてみましょう？
なぜソロモン王はいい考えでないといったのでしょうか？
では続きです。

雀たちは繰り返し「ぜひ王冠をください」と言いました。
ソロモン王は「それほどいうなら仕方ない」と言い、雀たちの願いを叶えました。

金の王冠を被った雀たちは、喜々として大空を飛び回りました。
今まで猟師たちは雀に目もくれませんでしたが、金の王冠をかぶっていた為
全国で雀が狩られるようになってしまいました。

仲間たちが狩られ、イスラエルの雀はついに５羽になってしまいました。
この５羽は命からがらソロモン王のところに駆けつけ
「私たちが間違っていました。金の王冠はもう要りません」と言いました。
雀から金の冠が取り外され、少しずつ雀たちは平和を取り戻し、
何年か後にまた元の数に戻りました。

という話です。
どうだったでしょうか？
ソロモン王がなぜ金の冠が欲しいというお願いがいい考えではないか分かりましたか？
次でこの寓話が伝えたいことを書いていますので自分の考えが合っているのか確かめましょう！

この寓話が伝えたいこと

この寓話が伝えたいことは『財産を見せびらかすと身を滅ぼす』ということです。
また、人目には普通の雀と映るのが安全です。

なぜ「見せびらかすと身を滅ぼす」と言われているかは以下の３つのポイントがあります。

まず一つ目は見せびらかすことで人から狙われる様になります。
分かりやすいところで言うと、詐欺師や商材などの販売営業などがあります。

２つ目が、自分が雀（弱者や貧乏）であると認識する。
自分が金持ちと思うことで、ロレックスの腕時計や高級車自分に必要でないものや身の丈に合ってないものを雀と同じように身につけよう（購入して）としてしまいます。

３つ目が適切な報酬を受け取る様に心がけましょう。
「ノーペイン・ノーゲイン」でも言っていることです。
この雀たちは、何も悪いことをしていません。
ですが、自分の身の丈に合っていないものを身につけることにより、不幸が訪れましたが、
それだけでなく、適正な報酬ではなかったと言うことが言えます。
この時に葡萄畑や池や落穂などをおねだりしておけば、また違った結末になっていたと思います。