衆議院選挙は、日本の国会で最も影響力がある選挙のひとつです。
2024年の今、過去一番と言うぐらい20代〜30代の若い世代が政治に関心を持っていると言われていおり、ニュースで話題になることも多いですが、実際には何が変わり、どういった仕組みで行われているのか、具体的には分かりづらい部分も多いかと思います。
今回は、初心者にもわかりやすく、衆議院選挙の仕組みや重要性についてお伝えしていきますね。
そもそも衆議院ってなに?
衆議院とは、日本の国会を構成する二つの議院の一つになります。(二院制議会)
国会は日本の最高意思決定機関であり、国民が選んだ代表者によって構成されています。
衆議院は、主に国の法律を決めたり、予算を審議したり、内閣総理大臣を選ぶなど、国の重要な意思決定を行う役割を担っています。
ただ、内閣総理大臣になることができるのは、参議院の議員でもなることができるみたいですが・・・
参議院議員でも国会で指名されれば総理大臣になれます。 ただ、これまでに参議院議員が総理大臣になった例はありません。 平成9年(1997年)6月9日の議院運営委員会理事会決定で、参議院でも通称の使用が認められています。 議院運営委員会理事会の協議を経て、議長が許可します。
引用元:参議院
実際、実際に何が違うのかはこちらの『衆議院と参議院の違いについて』でお伝えしています。
衆議院についてさらに詳しく知りたい方はこちらの『衆議院ってなに?参議院との違いは?』という記事でお伝えしています。
衆議院選挙とは?
衆議院選挙は、国会を構成する衆議院の議員(議席数を確保)を選出するための選挙です。
衆議院議員の任期は4年ですが、任期途中で内閣が解散を決定することがあり、そのたびに総選挙が行われます。
この選挙では、日本の政策や方向性を決めるためのリーダーを選ぶ重要な機会で、投票結果が国全体に大きな影響を及ぼします。
衆議院選挙の仕組み
衆議院選挙は、小選挙区選挙と比例代表選挙という2つの方式を組み合わせた独自の仕組みで行われています。
- 小選挙区選挙
全国を289の選挙区に分け、それぞれの選挙区から1人ずつが選ばれます。
選挙区ごとに一人の候補が当選するため、地域の民意を強く反映します。
ですが、候補者の得票数が近い場合には少数派の意見が反映されにくい面もあります。 - 比例代表選挙
11のブロックに分けられたエリアごとに、各政党の得票数に応じて176人の議員が選ばれます。
この制度により、政党単位での支持率が反映され、少数意見もある程度考慮されるようになっています。
選挙区 | 議員数 |
---|---|
北海道 | 8 |
東北(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県) | 12 |
北関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県) | 19 |
南関東(千葉県、神奈川県、山梨県) | 23 |
東京都 | 19 |
北陸信越(新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県) | 10 |
東海(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県) | 21 |
近畿(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県) | 28 |
中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県) | 10 |
四国(徳島県、香川県、愛媛県、高知県) | 6 |
九州(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県) | 20 |
この2つの方式を組み合わせることで、衆議院選挙は地域の代表と政党の支持をバランスよく国政に反映させることを目指しています。
衆議院選挙で何が変わるのか?
衆議院選挙の結果によって、以下のようなことが変わります。
- 政権交代の可能性
衆議院選挙では、与党と野党が議席を争います。
選挙で与党が過半数を失うと、野党が新たな政権を組織する可能性があり、国のリーダーや政策の方針が大きく変わることがあります。
- 政策の方向性
選挙の結果で多数派になった政党が、今後の政策をリードするため、経済、教育、外交、福祉など、幅広い分野の方針が影響を受けます。
たとえば、増税の見直しや教育費の無償化といった政策が実現するかどうかも、選挙結果に左右されます。
- 法案や予算案の成立
衆議院は法案や予算の決定で強い権限を持っているため、多数派の政党が主導する政策が通りやすくなります。
特に、予算や内閣総理大臣の指名においては衆議院の決定が優先されるため、選挙の結果で議席の分布が変わると国会での意思決定も大きく変化します。
あくまでも『変わることがある』と言うだけなんだね。
変わらない可能性もあると言うことは覚えておいた方がいいね。
衆議院選挙が重要な理由
日本の政治において、衆議院選挙は国の方針を大きく左右する非常に重要なイベントです。
国民の一票一票が国の未来を決めることに繋がるため、以下のような理由で重要視されています。
- 国民の意思を反映する場
衆議院選挙は、国民の意見を政治に反映する機会です。
日常生活に影響する政策を決定する代表者を選ぶことで、自分たちの意見を国に反映させる役割を果たします。 - 多様な意見の実現
小選挙区と比例代表制を組み合わせることで、地域の声だけでなく、多様な価値観や立場を持つ人々の意見も国会に反映されやすくなっています。 - 国家の方向性を決定する
衆議院選挙で決まった与党は、法律や政策をリードするため、国の方向性が決まります。
これにより、将来の生活環境や社会の在り方も変わる可能性があるため、国民にとって非常に重要です。
衆議院選挙で気をつけるポイント
- 各政党の政策を理解する
衆議院選挙では、各政党の掲げる政策に注目しましょう。
どの政党が自分の考えや生活に近い政策を提案しているのかを知ることで、より適切な投票ができます。 - 投票日に参加する
選挙での投票は、国民の権利であり義務でもあります。
特に衆議院選挙は、私たちの日常に直接的な影響を与えるため、積極的に投票しましょう。
SNSではれいわ新選組が押されているように感じますが、あなたの価値観と近い政党に投票することが大切です。
この機会に色々調べてみてくださいね。
今の衆議院議席数はこのようになっています。
過半数を与野党が確保することで、今の政権を変えることができると言われています。
まとめ
衆議院選挙は、日本の未来を決める重要な選挙です。
選挙結果によって、国のリーダーや政策の方向性が大きく変わり、私たちの日常生活にも影響を与えます。
衆議院選挙の仕組みやその意義を理解し、次回の選挙ではぜひ自分の意見を反映させる一票を投じましょう!
参議院について知りたい方はこちらの「参議院ってなに?参議院について」をご覧ください。
コメント