「こんなに頑張ったのに、昇給はこれだけ…?」
「年度末の査定面談で、自分の評価にガッカリした」
2月、3月は多くの企業で年度末の査定が行われる時期です。期待していた評価が得られず、今の環境に疑問を感じて転職を決意する人は少なくありません。
しかし、いざ履歴書を書こうとすると、
「給料への不満を正直に書いていいの?」
「面接でどう伝えれば印象が悪くならない?」
と悩んでしまうものです。
結論から言えば、「待遇への不満」は立派な転職の動機になります。 大切なのは、それを履歴書や面接で「プロフェッショナルな意欲」に変換して伝えることです。
今回は、20代〜30代の若手社会人に向けて、年度末の決意を成功に変える「志望動機の書き方」を徹底解説します。
年度末は「転職を決意する最高のタイミング」である理由
「給料が上がらなかったから辞める」というのは、一見ネガティブに聞こえるかもしれません。しかし、キャリアの観点から見ると、年度末は非常に合理的なタイミングです。
査定は「市場価値」を知る通知表
会社からの査定結果は、今の職場におけるあなたの「市場価値」の通知表です。もし、十分な成果を出しているにもかかわらず昇給がないのであれば、それは「会社の評価制度が整っていない」か「その会社での評価の限界」を示しています。
区切りの良さがプラスに働く
3月末退職、4月入社は、企業側にとっても受け入れ体制が整いやすい時期です。また、自分自身も「年度内のプロジェクトを完遂した」という実績を提げて転職活動ができるため、非常にキリが良いタイミングといえます。
「昇給なし」をポジティブに変換する3ステップ
面接で「昇給がなかったので辞めることにしました」と伝えると、相手には「お金のためにすぐ辞める人」という印象を与えかねません。以下の3ステップで、前向きな理由に変換しましょう。
ステップ1:「お金」を「正当な評価」と言い換える
「給料が安くて不満がある」とそのまま伝えるのはNGです。
例えば、「成果が正当に反映され、役割が明確な環境で貢献したい」 給与は「評価のバロメーター」です。金額そのものへの不満ではなく、「評価と報酬のミスマッチを解消したい」という論理に切り替えます。
ステップ2:実績を数値化する(棚卸し)
不満を語る前に、まずは「自分はこれだけやった」という事実を整理しましょう。
- 例:営業目標達成率120%を2年継続した
- 例:業務フローの改善により、チームの残業時間を月20時間削減した
昇給がなかったとしても、あなたが積み上げた数字や実績は事実として残ります。
これを志望動機の土台にします。
ステップ3:「会社への不満」を「自分の理想」にすり替える
「評価制度が古くて、頑張っても意味がない」というような自分のことが認められないというようなこともNGです。
「パフォーマンスがダイレクトに評価に直結する環境で、より責任あるフェーズに挑戦したい」
主語を「会社」から「自分」に変えることで、不満が成長意欲へと変わります。
【例文】採用担当者に刺さる志望動機の作り方
では、実際に履歴書や面接で使える「黄金比」の構成で例文を見てみましょう。
今回例で挙げる人の転職の理由は、
「昇給がなかったことが不満」だったので退職を決めて転職しようとおもった人です。
構成のポイント
- 前職の実績: 具体的な成果を述べる。
- 転職のきっかけ: 現環境では実現できない「理想」を提示。
- 応募先への意欲: その会社なら「正当な評価」を得て貢献できる根拠。
【OK例文】(営業職の場合)
「現職では3年間、法人営業として既存顧客の深掘りを行い、通期目標を連続で110%以上達成してまいりました。しかし、年功序列の評価体系が強く、成果に応じた新しい役割への挑戦が難しい環境にあります。 貴社は成果主義を基盤とし、若手からでも実績に応じてリーダーシップを発揮できる環境であると拝見しました。これまでに培った提案力を活かし、スピード感を持って貴社の売上に貢献しつつ、より高い責任を担える環境で成長したいと考え、志望いたしました。」
【解説】
ここでは「昇給なし」という言葉を直接使わず、「年功序列の体系」という言葉で状況を説明しています。これにより、「正当な評価を求めている」というプロフェッショナルな姿勢が伝わります。
履歴書・面接で「今、このタイミング」をどう説明するか
採用担当者は「なぜ今転職を考えているのか?」を必ず確認します。
ここでは「年度末の決意」をポジティブに補強しましょう。
- プロジェクトの完遂: 「担当していたプロジェクトに目処がつき、会社への責任を果たしたタイミングで、自身のキャリアの次の一歩を考えました」と伝えます。
- キャリアの節目: 26歳〜30歳前後なら「社会人経験を積み、自分の市場価値を最大化できる環境へのシフトを検討した結果です」という説明も有効です。
待遇アップを狙うなら外せないチェックポイント
「昇給なし」をきっかけに転職するなら、次の職場では同じ思いをしないよう、以下の点を確認してください。
- 評価制度の透明性
求人票に「評価基準の公開」「インセンティブ制度あり」などの記載があるか。 - 逆質問で確認
面接の最後に「成果を出した際、どのようなプロセスで評価や昇給に反映されるのか、具体的な例を伺えますか?」と、嫌味なく制度を確認しましょう。
まとめ:年度末の決意は、新しい人生のスタートライン
年度末に「昇給なし」という現実を突きつけられたとき、悲観する必要はありません。
それは、あなたが「もっと高く評価されるべき場所に移動する時期が来た」というサインかもしれません。
不満をエネルギーに変え、「正当な評価を求める向上心」としてアピールできれば、必ず今以上の環境が見つかります。
あなたの価値を正しく認めてくれる場所へ。
今こそ、新しい一歩を踏み出してみませんか?


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