フロントエンドエンジニアは、webエンジニアという職業の中一つで、
Webサイトやアプリケーションなどの見た目や操作性などを構築するエンジニアです。
今回はフロントエンジニアという職種についてお伝えします。
これから、エンジニアとして働きたい方はぜひ参考にしてみてください。
- こんな方にこの記事はおすすめ!
- この記事でわかること
- IT業界に興味がある人
- 未経験からエンジニアを目指す人
- 現在バックエンドや別職種にいるがキャリアチェンジを考えている人
- フロントエンジニアの仕事内容と役割
- 年収や労働時間などの労働環境
- 向いている人の特徴
- キャリアパスと今後の将来性
- フロントエンド業界のリアルな声
なぜフロントエンドエンジニアが注目されているのか
現在、Webサービスやアプリケーションの需要が増加する中、ユーザーにとって使いやすいインターフェースを構築するフロントエンドエンジニアの需要が急増しています。
特に、UI/UXの重要性が高まる現代において、デザインと技術の橋渡しをする職業としてフロントエンドエンジニアは注目を集めています。
フロントエンドエンジニアってどんな仕事?
フロントエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションの見た目や操作性を構築するエンジニアです。
Webサイトでは、HTML、CSS、JavaScriptを中心に、ユーザーと直接触れる部分を開発し、快適な操作体験を提供する役割を担っています。
- IT・Webサービス企業
- 広告代理店や制作会社
- ECサイト運営会社
- 自社開発企業(SaaS企業など)
フロントエンドエンジニアの平均年収
フロントエンジニアの平均年収は300万〜600万ほどが相場と言われています。
初任給も高卒で18万、大卒以上で20万程度だと言われています。
フロントエンドエンジニアのプログラミングは未経験の方でも始めやすいため、そこまで高収入とは言えません。
しかし、フリーランスで活動したり、プロジェクトリーダーや他のプログラミング言語をマスターすることで年収1000万も目指すことができる職業です。
初任給 | 18〜20万程度 |
未経験〜ジュニア(1〜3年未満) | 350万円〜450万円 |
ミドル(3〜5年) | 450万円〜600万円 |
シニア(5年以上) | 600万円〜800万円以上 |
フロントエンドエンジニアの平均的な年間休日数・労働時間・残業時間
フロントエンドエンジニアの平均的な休日や稼働時間についてお伝えします。
年間休日 | 年間休日:120〜125日 |
労働時間 | 労働時間:9:30〜18:30(企業により異なる) |
残業時間 | 平均残業時間:20時間/月程度(繁忙期を除く) |
大体こんな感じになります。
しかし、企業によって方針が違うため、プロジェクトの納期や繁忙期には残業が増えやすい傾向になります。
しかし、一方では、フルリモートやフレックス制度を導入している企業も多いため働き方の自由度は高くなります。
IT業界特有の文化や慣習
リモートやフレックスタイムの導入が進んでいるため、働き方が他の業界と比べて自由度が高くなっています。
また、服装もカジュアルなものでもいい環境が多いのでライフスタイルに合わせやすい業界です。
しかし、IT業界は発展スピードが早いため、自主的な学習が大切になります。
フロントエンドエンジニアの具体的な仕事内容
フロントエンドエンジニアの日常的な業務内容
フロントエンドエンジニアは毎日以下のような業務を行なっています。
- HTML/CSS/JavaScriptによるコーディング
- UIデザインの実装
- API連携のフロントエンド側実装
- レスポンシブ対応やアクセシビリティ対応
企業や自分のポジション、経験年数によっては、デザイナーやバックエンドエンジニアと打ち合わせや、クライアントとのやりとりをして品質の修正を行うこともあります。
フロントエンドエンジニアの1日の仕事の流れ
- 9:00出社・メールチェック
- 9:30朝礼・ミーティング
- 10:00実装作業
- 12:00昼食
- 13:00実装作業
- 17:30終礼
- 18:00退社
フロントエンジニアの基本的な1日になります。
作業の進捗によって、残業やクライアントとのミーティングが入ったりすることもありますが、基本的にこのような流れが一般的です。
フロントエンドエンジニアとして必要なスキル
フロントエンドエンジニアとして働く場合、以下のスキルや知識は必須になります。
- HTML, CSS, JavaScript
- フレームワーク:React, Vue, Angular
- バージョン管理:Git, GitHub
- 開発ツール:VSCode, Figma, Chrome DevTools
これらのスキルや知識はフロントエンドエンジニアの基礎となる部分になります。
フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴
未経験からエンジニアになりたい方にとっては、フロントエンドエンジニアはITエンジニアの登竜門。
そのため、しっかりとした基礎を身につけることが大切です。
しかし、簡単ですが、向き不向きは存在します。
そのためあなたの性格や資質似合っているかも今後のキャリアには大切なことです。
フロントエンドエンジニアに必要な性格や資質は?
- デザインするのが好きな人
デザインやUIに興味がある人におすすめ - 細かなことが得意な方
pxセル単位の調整や完成するまで何度も確認することが必要になります。
そのため、細かい調整や検証が苦にならない - チームでの連携が得意
フロントエンドエンジニアはデザイナーやバックエンドエンジニアなどチームとして活動するのが一般的です。
そのため、コミュニケーションが得意な方それだけで重宝されることもあります。 - 新しい技術を学ぶのが好き
ITエンジニア業界では、技術の発展スピードが早いとされています。
そのため常に新しい情報を仕入れる必要があります。 - 論理的思考力
プログラミングは論理的な思考が基本となるため、感情や感覚的に物事を捉える方よりも、論理的に言語化できる人の方が向いていると言われています。
フロントエンドエンジニアとして実際に活躍している人の共通点
ここからは、実際にwebエンジニアとして働いている方の共通点をお伝えします。
- 個人開発やポートフォリオサイトを持っている
- SNSや技術ブログで発信している
- 継続的に勉強している(Udemy・技術書など)
- 自分で情報発信をしている
フロントエンドエンジニアのキャリアパスと成長
ここからは実際にフロントエンドエンジニアとして働き出したら、どのようなキャリアを歩んでいくのかをお伝えします。
フロントエンドエンジニアとして入職後のステップアップの道筋
- 0〜3年目ジュニアエンジニア
基本的な開発スキルの習得、先輩の指導のもとでの開発作業を行う
- 3〜5年目ミドルエンジニア
一人で担当領域の開発を完遂できる、部分的なリーダーシップができる
- 6年目〜シニアエンジニア(セミミドル)
プロジェクト全体の設計・管理、技術選定の主導
- その後テックリードやPM
プロジェクト管理やチーム管理を行う設計の最終責任者
フロントエンドのスキルがある程度身についたところでバックエンドエンジニアとしてスキルを身につける方も多いです。
フロントエンドエンジニアとして経験を積むことで目指せるポジション
フロントエンドエンジニアとして働き続けると最終以下のようなキャリアとしての執着点が見えてきます。
- テックリード
- UI/UXエンジニア
- フロントエンドアーキテクト
フロントエンドエンジニアから転職できる可能性は?
フロントエンドエンジニアとしての知識を活かして以下のような職種へ転職することができます。
- バックエンドエンジニア
- フルスタックエンジニア
- プロダクトマネージャー
フロントエンドエンジニアのスキルアップの方法
基礎が身についた後にフロントエンドエンジニアのスキルアップの方法は以下のような方法があります。
- 社内プロジェクト:異なる技術スタックを使用するプロジェクトへの参加
- 技術勉強会・カンファレンス:業界の最新動向のキャッチアップ
- オンライン学習:Udemyなどの動画講座やプログラミングスクール
- 資格取得:HTML5プロフェッショナル認定資格など
- 個人開発:OSSへの貢献やブログサイトの運営など
フロントエンドエンジニアのメリット・デメリット
フロントエンドエンジニアのデメリット
まずはフロントエンドエンジニア業務のデメリットをお伝えします。
- 技術トレンドの変化が早く学習負担がある
- デスクワーク中心の業務
- コミュニケーション問題
- エンジニアの中では給料が安い
フロントエンドエンジニアのデメリット①技術トレンドの変化が早く学習負担がある
実際、インターネットの普及し始めてからの技術の進化の速さには目を見張るものがあります。
1995年にインターネットの一般化が加速してから約30年で今のAI時代に到達しています。
その30年で様々な技術が生まれては消え、新たな技術が次々に生まれています。
エンジニアである以上最先端の技術を知っておかないと置いていかれる可能性があります。
フロントエンドエンジニアのデメリット②デスクワーク中心の業務
デスクワークと聞くとエアコンの効いた部屋でぬくぬくと仕事をしていると、思われがちです。
そのため、webエンジニアは現場系の仕事やサービス業などの仕事をしている方からすると楽で良さそうと思われています。
しかし、webエンジニアは肩こり、腰痛、運動不足、目の疲れ、適切な睡眠が取れないなどの心身的に負担の大きな仕事になります。
フロントエンドエンジニアのデメリット③コミュニケーション問題
クライアントは、webエンジニアとしての知識を持っていることが多く話ありません。
そのため、明確な指示を受けることや、説明しても理解されないことがあります。
そのため、webエンジニアの知識がない人にも説明できるような、技術が必要になります。
フロントエンドエンジニアのデメリット④給料が安い
フロントエンドエンジニアの給料は全業界としては平均値ですが、ITエンジニアとしては比較的低めの給料帯になっています。
そのため、高収入を目指すのであれば、他の技術やスキル・知識を身につける必要があります。
フロントエンドエンジニアのメリット
フロントエンドエンジニアのメリットには以下のようなものがあります。
- 技術習得で市場価値が高まる
- 自分の時間をとりやすり
- 副業で収入を得やすい
フロントエンドエンジニアのメリット①技術習得で市場価値が高まる
ITエンジニア業界は人材不足が深刻とされています。
そのため、どの企業もエンジニアを求めており、スキルを身につけることで就職に困ることがなくなるため、
フロントエンドエンジニアのメリット②自分の時間をとりやすい
フロントエンドエンジニアに関わらず、ITエンジニアはリモートやフレックス制度を導入している企業が多いため、比較的自分のペースで業務を続けることができます。
そのため、育児中の女性の方が次のキャリアとして選んでいます。
フロントエンドエンジニアのメリット③副業で収入を得やすい
フロントエンドエンジニアは、大企業だけでなく、中小企業や個人事業主からの需要も高くあります。
そのため、大手開発会社に依頼できない小規模事業者から案件を受けることができ、副業に結びつきやすい職種でもあります。
また、副業から独立へとステップアップすることも可能です。
フロントエンドエンジニア業界の将来性・動向
市場規模や成長率
2024年の国内IT市場規模は約16兆円とされ、2025年には17兆円を超える見込みです。
特にDX関連投資は年率10%以上で成長しており、Webエンジニアの需要も比例して拡大しています。
IT人材の不足は深刻化しており、経済産業省の試算では2025年には最大45万人のIT人材が不足すると言われています。
技術革新の影響
- AI技術の登場:AIによるUI自動生成
- 新言語の発展:WebAssemblyなど新技術の登場
フロントエンドエンジニア業界の今後の展望や課題
- アクセシビリティやパフォーマンス重視へシフト
- スマホ・タブレット対応の重要性増
- ノーコードの発展
- DX推進によりWebエンジニアの需要拡大
- リモートワーク普及による柔軟な働き方
特に日本では人口減少によるノーコードなどの簡易化や、お年寄りや機械に疎い方でも扱えるようなアクセシビリティが重要になってくると思われます。
フロントエンドエンジニアの先輩の声

経験2年目
ユーザーやクライアントから『使いやすい!』と感想をもらえる瞬間が一番嬉しいです。
日々の小さな改善が、大きな価値になる仕事だと感じます。

経験4年目
学習量は多いけど、その分、自分の成長が形に見えるのが楽しい。
技術の変化を楽しめる人にはおすすめの業界です。
フロントエンジニアになるには?
フロントエンドエンジニアになるためには大きく分けて2つの方法があります。
- 専門学校・大学卒業後にIT企業へ就職
- 未経験からプログラミングスクールで学んで転職
フロントエンドエンジニアの一般的なキャリアパス
新卒でIT企業に就職する方法もありますが、今回は未経験からのキャリアパスについてお伝えします。
- Step1プログラミングスクール・独学
基礎的なプログラミングスキルの習得
- Step2ポートフォリオの制作
実績作り
- Step3インターン・アルバイト・未経験の案件応募
実務経験
- Step新卒/中途入社
IT企業や事業会社のWeb開発部門への就職
- Step5スキル向上・専門性の確立
実務を通じたスキルアップ
フロントエンドエンジニアの必要な資格・スキル
必須スキル | HTML/CSS/JavaScriptの知識 Gitなどのバージョン管理スキル UI/UXの基礎知識 |
フロントエンドエンジニアとして働くための学歴や経験の要件
フロントエンドエンジニアは比較的学歴不問で応募することのできる企業が多いの職種です。
情報系の学部・学科出身者が有利な面はありますが、文系出身者や異業種からの転職者も多数活躍しています。
企業によっては学歴を重視するところもありますが、基本的にはポートフォリオや実務経験、スキルレベルが重視されます。
フロントエンドエンジニアのよくある質問(Q&A)
- Q未経験でもなれますか?
- A
はい。独学やスクールからの転職者も多数います。
- Qフロントエンドとバックエンドの違いは?
- A
フロントはwebサイトやアプリケーションなどのユーザーに見える部分を作り、
バックエンドはサーバーシステムなどの裏側の処理を担当します。
- Qどの技術から学べばいい?
- A
基礎であるHTML+CSSを学んだ後で、JavaScriptの順に学ぶのが基本とされています。
- Qフロントエンドエンジニアとして年収を上げるには?
- A
スキルアップ+実績+英語力などが有効です。
- Q
働き方は柔軟ですか? - A
フロントエンドエンジニアに限らず、ITエンジニアはリモートやフレックスなど柔軟な働き方が可能な業界として知られています。
しかし、その分自分で管理して、律することが大切な業界でもあります。
フロントエンドエンジニアのまとめ
- フロントエンジニアはWebの見た目や操作性を担う重要な職業
- 経験やスキルにより年収を大きく伸ばせる
- 技術トレンドに敏感であることが必要
- リモートワークや柔軟な働き方がしやすい
- 未経験からでも挑戦できる職種
フロントエンジニアはこれからもかなり必要な業種になります。
興味を持たれた方は、まずは基礎的なプログラミング学習から始めてみてはいかがでしょうか?
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