「子どもと関わる仕事がしたい」
「保育園で働きたい」と考えている方にとって、保育士資格は必須の国家資格です。
保育士は、保育園や児童福祉施設で、子どもたちの成長を支える専門職として活躍します。
さらに、保育園だけでなく、企業内保育・病院内保育・ベビーシッターなど、幅広い働き方が可能です。
しかし、「試験の難易度はどのくらい？」
「独学でも合格できる？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
今回は、保育士資格の試験内容・難易度・勉強方法・取得後のキャリアまで詳しく解説します。
これから資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください！
- 保育士資格について知りたい方
- 保育士の勉強方法を知りたい方
- 保育士資格を最短で取りたい方
保育士資格の基本情報
保育士は、厚生労働省が管轄する国家資格であり、取得すると全国どこでも保育士として働くことが可能です。
保育士の仕事は、子どもの保育・食事や生活のサポート・保護者支援など、多岐にわたります。
保育士資格の概要
| 正式名称 | 保育士（国家資格） |
| 認定機関 | 都道府県知事（登録・認定は全国保育士養成協議会） |
| 試験方法 | 筆記試験（マークシート式） 実技試験 |
| 受験資格 | 2年以上の専門学校を卒業以上の学歴 詳しくはこちら全国保育士養成協議会 |
| 資格の特徴 | 保育園だけでなく、児童福祉施設や企業内保育など幅広く活躍できる |
資格の取得方法
保育士資格を取得する方法は、以下の2つのルートがあります。
- 保育士試験ルート（一般的な方法）
- 年2回（前期・後期）実施される筆記試験（9科目）＋実技試験に保育士試験に合格する
- 養成学校ルート
- 保育士養成課程のある大学・短大・専門学校を卒業すれば試験なしで資格取得可能
養成学校刻子は確実に取ることができますが、最短でも2年かかるため最短で取りたいとのであれば、試験ルートがおすすめです。
保育士の受験資格は？
保育士試験の受験資格は以下のいずれかが必要になります。
- 学歴別受験資格
- 大学在学中・中退：2年以上在学し、64単位以上修得している
- 短大卒業・在学中：在学中であれば年度内の卒業が必須
- 専門学校卒業・在学中：修業年限2年以上の専門課程に在籍しており、年度内の卒業が必須
- 高校卒業：平成3年3月31日以前に卒業している、または保育科を平成8年3月31日以前に卒業している
- 実務経験による受験資格
- 高校卒業：児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の実務経験がある
- 中学卒業：児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験が必要
高校卒業後2年以上の学校を卒業していれば、誰でも受験資格はあります。
また、高卒・中卒であっても上記に当てはまる方は受験することができます。
詳しくはこちら全国保育士養成協議会をご覧ください。
保育士試験の難易度と合格率
保育士試験は、合格率が20〜30%前後とやや難関の資格です。
| 試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 66,625人 | 17,955人 | 約26% |
| 2022年 | 79,378人 | 23,758人 | 約29% |
| 2021年 | 83,175 | 16,660 | 約20.0% |
試験の難易度は？
- 合格率：20〜30%前後（やや難関）
- 必要な勉強時間：600〜800時間（半年〜1年が目安）
- 独学での合格可能性：可能。ただし、暗記量が多いため計画的な学習が必要
ただし、科目合格制があり、一度合格した科目は3年間有効なので、計画的に合格を目指せるのが特徴です。
保育士試験の内容と出題範囲
保育士試験は、筆記（マークシート式）と実技試験の２種類の試験で構成されています。
筆記試験（9科目）
筆記試験は、以下の9科目から出題され、すべての科目で6割以上の得点が必要です。
- 保育原理（保育の基本理念・保育士の役割）
- 教育原理（幼児教育・教育心理学）
- 子ども家庭福祉（児童福祉制度・家庭支援）
- 社会福祉（福祉制度・社会的支援）
- 児童家庭福祉（子どもを取り巻く環境と法律）
- 保育の心理学（子どもの発達・心の成長）
- 子どもの保健（子どもの病気・健康管理）
- 子どもの食と栄養（栄養学・食育）
- 保育実習理論（保育現場での実践知識）
試験は1日で行われるため、しっかりと勉強して理解しておかないと大変になります。
また、一回の受験で合格するのが不安な場合は、科目合格制度を利用して3年間で合格を目指す方法もありますよ。
実技試験（2分野から選択）
筆記試験に合格すると、実技試験を受験します。
以下の3分野のうち、2つを選択します。
実技試験は対策が重要なので、早めに練習を始めることがポイントです！
保育士資格取得にかかる費用と申し込み方法
受験費用
受験費用：12,700円
科目が減っても変わることがないため、一律で12,700円必要なのでできるだけ数少ない受験受かる方がお得になります。
また、振込方法により手数料が変動します。
詳しくはこちらの全国保育士養成協議会のwebサイトをご覧ください。
申し込み方法
全国保育士養成協議会のWebサイトまたは郵送で申し込みすることができます。
前期の申し込みは、前期は1月上旬〜下旬
後期の申し込みは、6月下旬〜7月下旬まで申請手続きが行えます。
今年受験を考えているのであれば、後期受験から目指すようにしましょう。
保育士試験の日程
- 年２回（筆記試験は4月10月、実技試験は6月12月）
- 合格発表（試験日から２ヶ月弱後）
保育士試験は年２回行われるため、一年で合格を目指すと受かりやすい日程でスケジュールを組むことができますよ。
また、今年の前期・後期受験日程は、以下のようになってます。
- 前期
- 筆記試験：令和7年4月19日（土）、20日（日）
実技試験：令和7年6月29日（日）
- 筆記試験：令和7年4月19日（土）、20日（日）
- 後期
- 筆記試験：令和7年10月18日（土）、19日（日）
実技試験：令和7年12月7日（日）
- 筆記試験：令和7年10月18日（土）、19日（日）
今年受験をされる方はしっかりとスケジュールを立てて試験に挑んでくださいね。
合格するための勉強方法
保育士試験は、9科目の筆記試験＋実技試験があり、範囲が広いため計画的な学習が必要です。
独学 vs 通信講座、どちらがいい？
独学でも合格可能ですが、時間がない人や短期間で合格を目指す人は通信講座がおすすめです。
おすすめは、合格率75%以上の四谷学院通信講座の保育士コースです。
保育士のおすすめのテキスト・問題集
スマホでも学習がしたい方はSMART合格講座がおすすめ！
半年で合格するための勉強スケジュール
- 1〜2ヶ月目基礎学習テキストを複数回読む
- 3〜5ヶ月目過去問演習目安は1日３０問ほど
- 6ヶ月目模試＋実技試験対策
特に、暗記科目（保育原理・福祉関連）は早めに取り組み、実技試験は余裕を持って準備しましょう！
また、実技の科目は練習が必要な場合もあるため、苦手な方は１ヶ月目から少しずつ練習しておきましょう。
保育士資格取得後のキャリアと活かし方
保育士資格を取得すると、保育園だけでなく、多様な職場で活躍可能です。
保育士の主な就職先・職場
保育士は保育園や幼稚園はもちろん以下のような職場で活躍することができます。
- 企業内保育・病院内保育
- 児童福祉施設・学童保育
- ベビーシッター・訪問保育
どこか企業に勤めるだけでなく、ベビーシッターや訪問保育などで独立することができます。
保育士のキャリアアップの道
保育士の資格には上位の資格があります。
| 資格名 | 役割 | 取得後の年収目安 |
|---|---|---|
| 幼稚園教諭 | 幼稚園での指導 | 350万〜450万円 |
| 児童発達支援管理責任者 | 発達障がい児の支援 | 400万〜500万円 |
資格を活かし、より高収入や専門的なキャリアを目指すことも可能です！
保育士資格の将来性と市場需要
- 待機児童問題の解消に向け、政府が保育士の待遇改善を進めている
- 企業内保育の増加により、新しい働き方の選択肢が広がる
- 子どもの発達支援ニーズが高まり、保育士の役割が多様化
待機児童問題や子どもの発達支援のニーズが広まり、保育士の需要は年々増加しています。
令和6年の有効求人倍率を見ても３倍と保育士不足が問題とされています。
参考はこちらの保育士の有効求人倍率の推移（全国）をご覧ください。
保育士の待遇改善が進行中
保育士の給与は、以前は低めでしたが、処遇改善加算の導入により、約340万円ほどになり、待遇が改善されつつあります。
今後も、給与水準の向上が期待されるため、長く働ける安定した職業と言えます。
しかし、経験年数や地域によっての格差はまだある点には注意が必要です。
保育士資格はこんな人におすすめ！
保育士資格は、以下のような人に特におすすめです。
保育士資格を持っていると、働き方の選択肢が広がるので、ライフスタイルに合わせて柔軟にキャリアを築くことができます！
まとめ
保育士は国家資格で、全国どこでも働ける専門職です。
保育士の仕事は、今後も共働き増えていることで更なる需要があることが予測されます。
「子どもと関わる仕事がしたい」
「保育のプロとして働きたい」という方は、ぜひ保育士資格の取得を目指してみてください！
その他の資格が知りたい方はこちらをご覧ください。
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