お金の勉強と聞くと、どういったものを想像しますか?
税金や給料、投資や貯金や借金などさまざまなものを考えるのでは無いでしょうか?
ただ、これらのことは、経済という基盤があって初めて成り立っています。
今回が経済について、小学生でもわかるようにお伝えしています。
不景気な中でも乗り切れるように、しっかりとした知識を身につけておきましょう。
少しわかりにくい部分があるかもしれませんがその時はSNSやお問い合わせより気軽にご相談ください。
はじめに
みなさんは「経済」という言葉の意味をしっかり分かりますか?
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は私たちの毎日の生活とすごく密接につながっている物なんです。
経済って何だろう?
経済というのは、私たちの暮らしを支える「モノやサービスのやりとり」のことです。
例えば、こんな場面を想像してみましょう。
- 朝ごはんにパンを買いに行く
- 文房具屋さんで新しい消しゴムを買う
- お母さんがスーパーで食材を買う
- お父さんが会社で働いてお給料をもらう
これらすべてが「経済活動」なんです!
経済は、みんなが「より良い暮らし」をするために生まれた仕組みです。
欲しいものを手に入れたり、必要なものを買ったり、働いてお金を稼いだり…。
そうやって、人々の生活が豊かになっていくんです。
- 経済は人が「より良い暮らしをして豊かに生活する」うえて大切なもの
私たちの生活と経済のつながり
経済は、私たちの生活のあらゆるところに関係しています。
たとえば・・・
学校を例にすると・・・
- 給食を食べる(食材を買って、調理の先生が作ってくれる)
- 教科書を使う(本屋さんで買ったり、無償でもらったり)
- 文具を使う(お店で買ったもの)
他にも・・・
- 電気やガス、水道を使う(料金を払って使わせてもらう)
- テレビを見る(テレビ局の人が番組を作っている)
- おやつを食べる(お店で買ったり、お母さんが作ったり)
といったものがあります。
このように、私たちの「当たり前の生活」は、たくさんの人たちの経済活動によって支えられています。
お金を払ってモノやサービスを買ったり、働いて誰かの役に立ったり…。
それは、まるで大きなリレーのように
みんなが助け合って、バトンを渡すように経済は回っているんです。
これから、この経済の仕組みについて、もっと詳しく見ていきましょう。
難しく考える必要はありません。
私たちの身近な生活の中から、経済の不思議を一緒に探っていきましょう!
次は、私たちの生活に欠かせない「お金」について、くわしく見ていきます。
お金ってなんのためにあるの?
今ではお金を使うのが当たり前になっていますよね?
でも、昔は今みたいにお金は存在しなかったんです。
ならどうやって物を手に入れていたのか、一緒に見ていきましょう。
むかしむかし…物々交換の時代
ずっと昔、お金がなかった時代には、人々は「物々交換」で暮らしていました。
例えば、こんな感じです:
漁師:「お米と魚を交換してください!」
農家:「はい、いいですよ!」
でも、この物々交換には大きな問題がありました。
お金があると便利な理由
そこで考え出されたのが「お金」です!
お金があれば・・・
- 好きな時に好きな物が買える
- 価値をしっかり比べられる
- 貯めておける
- どこでも使える
たとえば、1000円があれば:
- 今日、お菓子を買うこともできるし
- 明日は文房具を買うこともできるし
- 来月の遠足のために貯金することもできます
こうして選択肢の自由が生まれました。
お金の種類と役割
最近はお金にもいろいろな種類が生まれました。
- 現金
この中では一番古くからある「お金」になります。
紙幣(千円札や五千円札など)と硬貨(100円や500円など)があります。
日本では国が発行しています。
この現金は各国が発行しているため国の数だけお金があります。 - 電子マネー
その次が『電子マネー』です。
電子マネーと一言に言ってもたくさんの種類があります。
SuicaなどのICカードもあれば、auマネーやPayPayなどがあります。 - クレジットカード
次はクレジットカードです。
クレジットカードは実際にはお金ではありませんが、お金の代わりとして使うことができます。 - 仮想通貨
比較的新しい『お金』になります。
まだ日本では一般的に使えるところはありませんが、海外で仮想通貨で取引を行っているところもあります。
それぞれのお金には、それぞれこのような特徴があることを覚えておきましょう。
お金が成り立つ理由は?
お金は、みんなが「これには価値がある」と信じているから使うことができたり、
国が「このお金は正しいお金です」と保証しているから、安心して使うことができます。
でも、大切なのは「お金は道具」だということ。
お金があれば何でも買えるわけではありませんし、人の気持ちは買えません。
また、お金は大切に使わないと、あっという間になくなってしまいます。
このように、お金は私たちの生活をより便利にしてくれる大切な道具なのですが、
でも、正しく使わないと困ることにもなります。
お金の使い方は、小さいうちから少しずつ練習していくことが大切です。
次は、身近な「おこづかい」を通じて、お金との付き合い方を考えていきましょう!
- お金は『信用』『保証』があって成り立っている
- お金の種類も色々ある
おこづかいで学ぶ経済の基本
みなさんは、おこづかいをもらっていますか?
おこづかいは、お金の使い方を学ぶための大切な練習になるんです。
一緒に、賢いお金の使い方を考えていきましょう。
収入と支出って何?
「収入(しゅうにゅう)」と「支出(ししゅつ)」。
ちょっと難しそうな言葉ですが、とても大切な考え方です。
『収入=お金が入ってくること』『支出=お金を使うこと』という意味になります。
例えば、収入を例にするのであれば、「おこづかい」「お年玉」「お手伝いのご褒美」などがあります。
反対に支出であれば、「おかしを買う」「マンガを買う」「ゲームに使う」などがあります。
収入の金額よりも支出が増えてまうとお金が足りなくなってしまいます。
お小遣いの前借りやお父さんやお母さんに買ってもらうということが起こります。
これが「借金」です。
借金をしてしまうと、来月のお小遣いを減らされてしまったり、
おもちゃを捨てられるかもしれません。
こうならないためにも、「支出は収入より少なく!」するようにしましょう。
- 収入=お金が手元に入ること
- 支出=手元からお金が出ていくこと
- 収入と支出のことをまとめて『収支』という
- 支出は収入より少なくする
なぜ?貯金は大切なの?
「今すぐ使う」か「将来のために貯める」か。
これは、お金を持っているときにいつも考えることです。
なぜ貯金が大切なのでしょうか?
理由は以下の4つの点が挙げられます。
まず、子供にうちに貯金の習慣がついていると将来とても役に立ちます。
大人になるとお金の使い方に『投資』というものが選択できるようになってきます。
投資は、これ方の時代「楽しく幸せに生きていく」ために必ず必要なものになります。
詳しくは、『小学生でもわかる投資について』でお伝えしています。
投資をするためには貯金が必要不可欠なものなので、その基盤ができるという点で将来的に役に立つと言えます。
次は、貯金を行っておくと
「あのゲーム・おもちゃが欲しい」「あれ食べたい!」と思った時に、すぐに買うことができます。
大人になっても同じで、新作のゲームが出た方買いたい!と思っても貯金がないと買うとこはできません。
貯金をしておくと、こうした時に購入することができます。
この貯金をするためにはちょっとしたコツもあるのでお伝えしますね。
「欲しい」と「必要」の違い
お店に行くと、「欲しい!」と思うものがたくさんありませんか?
でも、本当に必要なものかな?と考えることが大切です。
例えば、欲しいものだとゲームソフトやおもちゃ、必要なものだと学校の教材や文房具などなど
さまざまなものがあります。
これらを購入する前にこう考えてみましょう。
上手な使い方のコツ
では、そんなおこづかいを賢く使うためのポイントをまとめてみましょう。
- 計画を立てる
- 1週間や1ヶ月の予定を考える
- いくら使えるか決める
- 貯金する分を先に決める
- 買い物の前に考える
- 本当に必要か確認
- 値段を比べる
- 似たような商品はないか探す
- 記録をつける
- いくら使ったか書き留める
- 残りのお金を確認する
- どんなものに使ったか振り返る
- 工夫する
- 安売りの時に買う
- 無駄遣いを避ける
- 大切に使う
このように、おこづかいを通して学べることはたくさんあります。
これは将来、大人になってからもとても役立つ大切な経験なので、幼いうちから身につけましょう。
次は、私たちがよく行くお店のしくみについて見ていきましょう!
お店のしくみを知ろう
みなさんは、毎日いろいろなお店(売り手)を利用していますよね。
コンビニ、スーパー、本屋さん…。
今日は、お店がどんなふうに働いているのか、のぞいてみましょう!
お店はどうやって商品の値段を決めるの?
「なんでこの商品は、この値段なんだろう?」
考えたことはありますか?
値段の決め方には、いろいろな理由があるんです。
「モノを売る」ということは、この『値段を決める』ところから始まります。
値段が決まる理由は?
値段を決めるには以下の要素を全て含めたものが値段として販売されています。
この3つのものを全て足したものが『値段』として販売されています。
では、各種、どのような物があるのかお伝えします。
- 仕入れ値(材料費)
お店が商品を仕入れる時のお金でパン屋さんであれば、小麦粉などの値段が当てはまります。 - お店の経費
次に経費はお店を運営していくために必要なお金になります。
この経費は一言に言っても大量にあります。- 電気代
- 水道代
- 店員さんの給料
- お店の家賃
- 冷蔵庫などの設備代などなど
- 利益(もうけ)
利益はお店が続けていくために必要なお金で、お店の将来のためのお金になります。
要するに『お店の貯金』ということになります。
たとえば、100円のパンの場合は・・・
- 材料費:40円
- 経費:40円
- 利益:20円
というような計算になっていることもあります。
お客さんが喜ぶ工夫
お店は、たくさんのお客さんに来てもらうために、いろいろな工夫をしています。
- 商品の工夫
- 新鮮な商品を並べる
- 品質の良いものを選ぶ
- 商品の種類を豊富に用意する
- 季節に合った商品を置く
- お店の雰囲気作り
- きれいに掃除する
- 商品を見やすく並べる
- 明るく気持ちの良い接客
- わかりやすい案内表示
- サービスの工夫
- ポイントカード
- セール・特売
- 試食・試供品
- 商品の包装
こうして、お店は買う人に向けてさまざまアプローチを行っています。
売る人と買う人の関係
これらのことからお店と私たち(お客さん)は、お互いに助け合う関係にあるんです。
お店は買う人がいないとお店を続けることはできません。
買う人は、お店がないと欲しいものをすぐに購入することはできません。
お互いが役割を持って経済を作っていっています。
お店側の役割
- 良い商品を用意する
- 適切な値段をつける
- 丁寧な接客をする
- 清潔なお店を保つ
お客さん側の役割
- きちんとお金を払う
- マナーを守る
- 商品を大切に扱う
- 困ったことがあれば伝える
このような関係があるから、お店は続けていけるし、私たちも必要な物が買うことができます。
それぞれのお店には、それぞれの特徴や良さがあります。
このように、お店には「物を売る」以外にも、たくさんの大切な役割があるんです。
お店のしくみを知ると、買い物がもっと楽しくなりますよ!
次は、もっと大きな視点で、社会の中でのお金の流れについて見ていきましょう。
社会の中のお金の流れ
私たちの社会は、たくさんの人たちがお金を使ったり、働いたりすることで『経済』が成り立っています。
大きな輪のように、お金は社会の中をぐるぐる回っているんです。
働くってどういうこと?
「働く」というのは、誰かの役に立つことをして、その対価(お金)をもらうことです。
働き方にも色々あります。
どんな働き方があるのか簡単にお伝えしますね。
働き方いろいろ
働く=仕事というふうに考えられています。
世の中にはどんな仕事がるのでしょうか?
- 会社員:会社で働く人
- オフィスワーク(パソコンを使う仕事など)
- 工場での製造
- 販売員
- お医者さん:病気を治す
- 先生:教育をする
- お店の経営者:お店を運営する
- 農家:野菜や米を作る
大人はほとんど働いていますよね?
なぜ、働かないといけないのでしょうか?
そこにはこんな理由はあります。
働くことの意味
- 生活に必要なお金を得る
- 社会の役に立つ
- 自分の能力を活かす
- やりがいや達成感を感じる
大きくは2つ
『社会とのつながりを保つため』
『生活していくため』
この2つが大きな理由になります。
会社や銀行の役割
社会には、私たちの生活を支える大切な組織があります。
それは、銀行と会社です。
どのような役割があるのでしょうか?
まずは会社から見ていきましょう!
会社の役割は?
会社の一番の役割は、『モノやサービスを作る・提供する』ことがあります。
もちろん会社によって、提供するものには違いがあります。
会社のもう一つ役割として『雇用を生み出す』というものがあります。
雇用があることで、仕事を生み出すことができるのです。
仕事が生まれることで、働く場所を提供したり、収入を得ることができます。
次は銀行の役割についてお伝えします。
銀行の役割
銀行はお金関連のサービスを提供しています。
1つ目役割は『お金を預かってくれる』ということです。
比較的に安全にお金を管理(預金)してくれます。
預金をしていると、微量ですが利子をつけてくれて、毎年預金残高によってお金を振り込んでくれます。
2つ目は『お金を貸してくれます』
一般的にローンと呼ばれており、教育ローンや住宅ローンなどがあります。
もちろん誰にでも貸してくれるというわけではなく、
『信用』がある人にのみ貸してくれます。
3つ目は『お金の管理』をしてくれるということです。
コンビニのATMで引き下ろしたり、送金をしたりとお金のやり取りを行ってくれています。
つぎは、会社や銀行以外にも豊かな生活ができるようにしてくれている『税金』についてお伝えします。
税金って何のためにあるの?
働き始めると、『税金』という言葉を耳にするようになります。
税金は、みんなで社会をよくするために集めるお金です。
税金の払い先は国や都道府県に収めています。
これを『納税』といいます。
この税金、どのように使われているのでしょうか?
以下のようなところに活用されています。
税金の使いみち
税金は、教育や街づくり、福祉などのさまざまな分野に使われています。
- 教育
- 学校の建設・運営
- 教科書の無償配布
- 先生の給料
- 安全
- 警察
- 消防
- 救急車
- まちづくり
- 道路の整備
- 公園の管理
- 街灯の設置
- 福祉
- お年寄りの介護
- 病院の運営
- 生活に困っている人の支援
このように、私たちが生活しやすい環境を整えてくれるために使われています。
次は税金の種類についてお伝えします。
税金の種類
税金には、
買い物をするときに支払う『消費税』
給料から納める『所得税』
車を持っている人が納める『自動車税』
他にもさまざまなものがあります。
このように、私たちの社会は「お金の循環」経済活動によって成り立っています。
- 人々が働いてお金を得る
- そのお金で買い物をする
- お店は商品を仕入れ、従業員に給料を払う
- みんなで税金を納めて、社会をよくする
これが「経済」の大きな流れなんです。
この大きな輪の中で一人一人が大切な役割を果たしているんですよ。
社会の中でのお金の流れを知ることで、私たちの生活がたくさんの人々によって支えられていることがわかりますね。
次は最後のまとめとして、これまで学んだことを振り返ってみましょう!
まとめ
さあ、ここまでいろいろなことを学んできましたね。
経済の仕組みについて、少しずつわかってきたのではないでしょうか?
最後に、大切なポイントをまとめてみましょう。
また、経済には大切な『お金』についてもしっかり理解しておきましょう!
経済の仕組みを知ることは、みなさんの未来への第一歩です。
今は小さなおこづかいの管理からはじめて、少しずつ賢いお金の使い方を身につけていきましょう。
そして、経済は決してむずかしいものではないことを覚えておいてください。
私たちの毎日の生活の中にある、あたりまえの活動なんです。
将来、みなさんが大人になったとき、この記事で学んだことが必ず役に立つはずです。
一緒に、もっと素敵な社会を作っていきましょう!
わからないことがあれば、ご気軽にお問い合わせください。
小学生向けに教えてもいますので、お子さんにお金の勉強をさせたいという方もお問い合わせください。
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