2025年10月4日、茂木敏充幹事長は記者会見を開き、自民党総裁選への出馬を正式に表明しました。
昨年に続く挑戦となる今回、茂木氏は「最悪の状況だからこそ立ち上がる」と語り、自民党と日本経済の再生に強い意欲を示しました。
この記事では要点をまとめています。
動画を見る時間がない方は参考にしてみてください。
自民党への危機感と決意
茂木氏は会見の冒頭で、現在の自民党を「戦後以来最大の危機に直面している」と表現。
参院選での敗北などを踏まえ、党改革の必要性を強調しました。
「今の自民党がダメだからこそ、前例主義や慣習に頼りきった政治を終わらせる。勇気ある国民が『自民党は変わった』と思える政党にする」
と述べ、従来の派閥や当選回数に縛られない「ベストチーム」を作ると約束しました。
経済政策 ― 所得増と投資拡大
茂木氏が最も力を込めたのは、日本経済再生に向けた政策です。
主な柱は次の通りです。
- 物価上昇と賃金アップの両立
「2年以内に物価高を抑え、安定的な賃上げを実現する」とし、数兆円規模の生活支援基金を創設。 - 投資促進
2200兆円の個人金融資産や600兆円の企業内部留保を活用し、設備投資を後押し。
投資拡大を通じて消費・市場を拡大させる「好循環」を描きました。 - 賃上げ目標
「3年で年収50万円増加、平均年収500万円超」を掲げ、実質賃金1.5%・名目3.5%アップを目指すと強調。 - 成長産業支援
AI、半導体、データセンター、グリーン関連事業などを重点支援。
東京一極集中の是正も打ち出しました。
外交・安全保障への姿勢
外交については「失敗すれば国が倒れる」と危機感を示し、エネルギー安全保障や災害対応など生活に直結する課題への対応を誓いました。
また、原子力政策に関しては
「安全性を前提とした上で、グリーントランスフォーメーションを進める」
と述べ、原発活用に前向きな姿勢を示しました。
「変わる自民党」をアピール
記者から「#自民党が滅びなければ日本が滅ぶ」という声への見解を問われると、茂木氏は次のように答えました。
「確かに自民党はダメだ、なくなってしまえという声もある。
しかし、自民党は変わったと思ってもらえるようにしなければならない」
この発言には、自民党への批判を正面から受け止めつつ、改革を通じて信頼を取り戻す覚悟がにじみ出ています。
まとめ
茂木敏充氏は会見で、自らの経験を「すべてこの国に捧げる」と繰り返し強調しました。
経済再生と政党改革を両輪とし、「日本に生まれて良かったと思える国を作る」と誓った茂木氏。総裁選を通じて、どこまで具体的に信頼を取り戻せるかが注目されます。
- 出馬の理由
- 昨年の挑戦は敗北 → 反省を踏まえ再挑戦。
- 自民党は「結党以来の危機」にある。
- 「会社で言えば倒産寸前。だからこそ立ち上がる」と表現。
- 目指す政治
- 経済最優先:「2年以内に物価上昇を定着」「成長と分配を実現」。
- 「古い常識を打破し、霞が関依存からの脱却」を掲げる。
- 「前例主義を終わらせる」と強調。
- 経済政策
- 数兆円規模の「生活支援特別基金」を創設。
- 公共事業や保育費などを「物価連動型」に。
- 個人金融資産2200兆円・企業の内部留保600兆円を投資へ誘導。
- 設備投資減税、スタートアップ・AI・半導体・グリーン産業に集中投資。
- 3年で「年収50万円増」「名目GDP610兆円→679兆円」を目標。
- 人材・雇用改革
- ハローワークを全面改革 → ベストマッチ型に。
- 労働移動の円滑化で収入増を実現。
- 「一人ひとりがやりがいと収入を得られる社会」へ。
- 外交・安全保障
- 「外交で失敗すれば国が滅ぶ」と危機感。
- トップリーダーとして外交力を発揮すると強調。
- エネルギー政策:原子力も「安全性を前提に推進」、グリーントランスフォーメーションを重視。
- 政党改革
- 「ベストチーム」を作り世代交代も積極登用。
- 当選回数ではなく実力本位で人材を登用。
- 野党との「個別協力」ではなく、政策一致できる政党との新たな連立も検討。
🔑 キーとなる発言
- 「倒産寸前の自民党を立て直す」
- 「前例主義・霞が関依存を終わらせる」
- 「3年で年収50万円増、GDPは確実に拡大」
- 「外交は国の生死に直結。失敗すれば国が滅ぶ」
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