自分の入社する会社が落ち目なのか伸び代のある会社なのか気になりませんか?
今回紹介する情報は転職や就職の参考にすることができます。
また、投資をしている方、投資をしてみようと考えている方にも参考になりますよ。
- 自分の会社の業績を分析したい方
- 転職先・就職先の業績や将来性を知りたい方
- 長期的な株式投資に興味がある方
成長性分析をしよう!

成長性分析は、企業の将来性を判断する上で重要な指標となります。
主な成長性の指標には以下の6つのポイントがあります。
これらの指標を複合的に分析することで、企業の成長性をより正確に把握できます。
順番に詳しくお伝えします。
成長分析をするために必要な売上高増加率とは?
売上高増加率とは、当期の売上高が前期の売上高に比べてどれほど伸びているのかを判断する基準になります。
また、売上高増加率は、損益計算書で確認することができます。
損益計算書は四季報や金融庁のEDINETなどで確認することができます。
また、地元の中小企業であっても、地元の書店に行くと『〇〇県の企業一覧』みたいな書籍が並んでいたりします。
私が住んでいる愛媛県では、『えひめ企業図鑑』というものが販売されていますのでそれを見るとある程度の企業情報がわかりますよ。
成長分析するために必要な営業利益増加率とは?
営業利益増加率とは、企業が本業の営業活動で生み出した利益のことを指します。
以下のような計算式で計算することができます。
営業利益増加率=(当期営業利益-前期営業利益)÷前期営業利益×100
営業利益増加率も損益計算書で確認することができます。
こちらも売上高増加率と同じように確認することができます。
成長分析するために必要な経常利益増加率とは?
経常利益増加率は、企業が通常行っているすべての業務で得た利益のことです。
以下のような計算式で割り出されます。
経常利益増加率 (%) = (経常利益 – 前期経常利益) ÷ 前期経常利益 × 100
経常利益増加率も四季報の損益計算書で確認することができます。
成長分析するために必要な総資本増加率
総資本増加率とは、総資本が前期と比べてどれだけ増えているのかを見るための指標です。
以下のような計算式で計算することができます。
総資本増加率=(今期の総資本-前期の総資本)÷前期の総資本×100
総資本増加率は、貸借対照表(B/S)で確認することができます。
貸借対照表は企業のホームページの「投資家情報」や「IR 情報」や金融庁のEDINETなどで確認することができます。
成長分析するために必要な自己資本増加率
自己資本増加率は、純資産増加率とも言います。
返済義務のない自己資本が前期と比べてどれぐらい増えているかを見るための指標です。
自己資本増加率 = (当期の自己資本 – 前期の自己資本)÷ 前期の自己資本 × 100(%)
貸借対照表(B/S)の純資産の部に記載されている自己資本を基に計算することができます。
成長分析するために必要な従業員増加率
従業員増加率は、言葉の通り、従業員数の増減で企業の成長性を測る指標です。
前期の従業員数と当期の従業員数を元に計算することができます。
しかし、現在は従業員を雇うよりも設備に投資をしている企業を多いため従業員増加率が減っているからと言って、成長率が低下しているとは限らないので他の要素も総合して判断することが大切です。
従業員増加率=(当期従業員数-前期従業員数)÷前期従業員数×100
従業員増加率は上場企業であれば、有価証券報告書などに掲載されていますが、上場企業でない中小企業であれば確認することができません。
地元の情報誌であれば書かれている場合があるので、知りたいのであれば、そう言った資料を確認してみるといいですね。
こういった企業を分析するための情報はほとんど四季報と呼ばれるものに記載してあります。
企業を分析するのであれば、四季報を一度見てみてくださいね。
四季報の見方を知りたい方はこちらの『四季報徹底解析』で詳しくお伝えしていますので参考にしてみてください。
2. 市場環境の分析

- 市場規模と成長率: 業界全体の市場規模とその成長率を確認
- 競合状況: 主要競合他社の動向や市場シェアの変化
- 技術革新: 業界に影響を与える可能性のある新技術の動向
業界全体の市場分析をしたいのであれば、統計局のデータを活用したり、調査会社に依頼することで把握することができます。
転職や就職であれば、四季報を確認することである程度確認することができますよ。
3. 企業の競争力

- 独自の強み: 特許、ブランド力、技術力など、他社と差別化できる要素
- 顧客基盤: 安定した顧客層の有無や新規顧客の獲得状況
- 経営戦略: 中長期的な成長戦略の妥当性と実行力
この辺りは、入社してみないとわからないことがあります。
特に経営戦略は正式なことは入社してみないとわかりません。
ただ、業界でどれぐらい知られているのか(=知名度)である程度把握することができます。
4. 財務健全性

- 収益性: 売上高利益率や ROE(自己資本利益率)などの指標
- 安全性: 自己資本比率や流動比率などの指標
- 効率性: 総資本回転率や在庫回転率などの指標
財務状況は四季報で確認できます。
四季報について知りたい方はこちらの『』をご覧ください。
5. 経営陣の質

- ビジョンと実行力: 経営陣の将来ビジョンとその実現に向けた行動力
- 過去の実績: 経営陣の過去の成功事例や業界での評価
ネットで検索すると会社の施策や業績を確認するとができます。
これらを参考にして業績が伸びているのか、下がってきているのかを確認することができます。
6. 外部環境の変化への対応力

- リスク管理: 経済変動や規制変更などへの対応策
- イノベーション: 新製品・サービスの開発力や市場投入のスピード
地方の会社にありがちなのですが、イノベーションを嫌う傾向にあります。
変化を嫌う会社は生き残る可能性が低くなる傾向にあります。
会社がどれぐらい新たなことに挑戦しているのかを見ることが大切です。
7. 持続可能性

- ESG への取り組み: 環境、社会、ガバナンスへの対応状況
- SDGs への貢献: 持続可能な開発目標への取り組み状況
会社HPで確認することができます。
SDGsが当たり前の要素になってきます。
どれぐらい取り組んでいるのか確認することが大切です。
業界特有の指標
基本的には、企業成長率の計算方法で割り出すことができます。
企業成長率 = (当期売上高 – 前期売上高)÷前期売上高 ×100
しかし、業界ごとに重要視される特有の指標を確認することも大切です。
例えば、IT 業界ならユーザー数の増加率などを確認したり、
アパレル関係であれば、需要や流行り
エネルギー系であれば今後の世界での政策などを見極めることが大切です。
まとめ
これらのポイントを総合的に分析することで、業界や企業の将来性をより正確に見極めることができます。
ただし、過去の実績だけでなく、将来の見通しも考慮し、業界や市場環境の変化にも注意を払うことが重要になります。
他にも、知りたい情報があれば、SNSなどでお伝えくださいね。
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